1950(S25)年『写真アルバム 札幌市の昭和』 いき出版/2012年8月
札幌駅前交差点角にあった日産火災海上保険の札幌支店ビル。当時、戦後間もなくの頃の札幌駅前通りはまだ木造の建物がひしめいていました。札幌駅で列車を降りて街へ踏み出した人々は、まずこの白いシンプルな外観のビルを目の当たりにしたことでしょう。人々はこのビルを眺めて、明るい未来を感じたでしょうか。それとも素っ気ないと思ったでしょうか。当時の札幌市民の感想を聞いてみたいものです。
写真左側に「歓迎 第9回国民体育大会」(1954年開催)という広告塔が立っていますが、開催地の内定は開催年の5年前、及び決定はその3年前となるそうです。ですから、本に掲載されていたクレジットの「1950年」に間違いはなさそうで、このビルが完成したばかりの姿のようです。このカメラマンは、新しいビルを記録に収めたかったのかもしれません。