該当部分の棟は現在も残っています。残念ながら今(2025年)は長期休業中ですので中に入ることは出来ません。もし再開することになったなら、この棟の部屋を指定して宿泊してみたいものです。
定山渓の老舗旅館群は、戦後の近代化と共にそれまでの木造旅館を建替えて少しづつ鉄筋コンクリート造で増築を重ねていきます。建替えや増築の変遷を辿り紐解いていくことは、この上なき私の楽しみであります。
ところで建築家の広瀬鎌二さんは、ちょうどこの時に定山渓ホテルRC棟の設計担当をした村田政真建築事務所に在籍していたそうです。まさかこの設計監理で定山渓に滞在していたということはないでしょうか。実は、隣の鹿の湯クラブRC造増築工事は竹中工務店で施工準備が進んでいるところで、ひょっとすると上遠野徹先生も関わっていたかもしれないのです。上遠野先生と広瀬鎌二さんのデザイン共通性が気になる私は、定山渓で2人の出会いがあったのではないかとこじつけたくなってしまうのでした。