建築年表 公共編

1953

日本清酒 本社社屋

1953年

札幌市中央区南3条東5丁目

現存

清水建設か

清水建設か
 クラシックな味が残りつつもモダニズムテイストな日本清酒本社社屋。

 軍需産業だったという戦時中の酒造業は、戦後になると深刻な食糧難の中で原料不足に見舞われ、危機的状況に陥ったそうです。しかし、1949年頃からは食糧事情に好転の兆しが見え始め、統制されていた販売も1950年には自由化され、日本清酒も本格的に操業を再開したそうです。

 そのような中、1953年は日本清酒の創業25周年にあたることから、これを記念して建てられたのがこの本社社屋だったのです。

 現在も全く健全な姿で建っており、1階の直販ショップへ買物に行けば中へ入ることができます。買物に立ち寄った時、隣の旧瓶詰工場の外壁に掲示されていた鳥観図に目が止まりました。

日本清酒 旧瓶詰工場に掲載された鳥観図 By S.Oda 1955 とクレジットあり

 鳥観図は、古い工場群の中でひときわ輝く本社社屋の様子を伝えていました。クレジットによれば小田さんという絵描きさんが竣工2年後の1955年に描いたようでした。なぜ写真でなく絵なのかという疑問が湧きますが、この角度で施設全体を撮影できる高い場所が無かったということなのでしょう。

2022年のGoogleearthに加筆

 日本清酒はもう少しで創業100年を迎えます。このビルに記念の垂幕が掛かった姿を見てみたいものだと思いました。
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