竣工頃の外観北海学園大学 同窓会結成70年記念誌 ーはじまりの10年ーより
大野先生は、薄いコンクリートのフレーム内の壁面をガラスで張り巡らせて細い柱を並べました。1階中央には、これまた薄い玄関庇を突き出させて繊細感を演出しました。この時代にはカーテンウォール技術はまだ無かったはずですから、大野先生は設計に工夫をこらしてカーテンウォール風の最新デザインを披露されたのではないでしょうか。開学したばかりの私学ならではの自由な空気、しがらみの無い爽やかさに溢れています。
大野先生が木村先生に「なんだこれは」といったのは、いつまでもミースやコルビュジエにかぶれていてはいけない。社会に役立つ建築技術をリードしなければならない、と指摘されたのではないかと思われるのです。