建築年表 公共編

1957

定山渓ホテル 大ローマ風呂

1957年

札幌市南区定山渓温泉西4丁目340

かろうじて現存

不明

大成建設
 定山渓を代表する温泉ホテルとして名高い定山渓ホテル。このホテルの最奥端に怪しげな円形状に現れている部分がありまして、いつの日かホテルを利用してその正体を確認しようと考えていました。しかし、ホテルは新型コロナウィルスへの対応によって2021年5月より休館を続けていまして、現在も確認できないままでおります。
 戦後をきっかけに定山渓の建物は不燃化がされていき、それまでの和風木造旅館群は鉄筋コンクリート造のホテルに建替えられていきます。この定山渓ホテルも徐々にRC造へ変身し、特にこの円形部分は「大ローマ風呂」という名のもと1957(S32)年に建設されたものだとわかりました。現在はコンクリートが傷んでいてちょっと怖い感じもあるのですが、竣工時は定山渓に古代ローマ浴場が登場したかのごとく、大変な注目を浴びたのではないでしょうか。

大ローマ風呂竣工時 1957年北海道とともに百年 大成建設 より

 円形部分はかなり容積の大きな空間のようです。昔の写真を見てみますと、浴場内部の階段を登ってキャットウォーク部分から見下ろすこともできたようでした。直近のホテルのリーフレットによりますと、大ローマ風呂部分に説明がありませんでしたので、既に入れない状況だったのかも知れません。ホテル脇に流れる豊平川の川辺に降りて眺めてみますと、あの浴場内の階段が無事に存在しているのが見えました。

大ローマ風呂内部1965(S40)年頃?のリーフレットより

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