失われた建築

2025

北海道新聞社 2代目本社

2025年
解体

2025.10.05

札幌市中央区大通西3丁目

1963年

三菱地所

清水建設
 昨年の11月、北海道新聞社の新社屋が札幌市中央区大通東4丁目に開業して以来、旧社屋はテナントビルとして活用する、もしくは新ビルを建設のために解体するなど、いくつかの情報を耳にしていました。しかし、今年4月になって旧社屋が囲いに包まれ始めたので、解体するのだなと最後の撮影をしました。

左 計画時のパース『北方建築 1962 Vol.5 No,40』 北方建築社/昭和37年6月
右 1968年頃の道新本社『北海道大博覧会』 北海道新聞社/昭和43年12月

 現在の見慣れた外観は1989(H1)年に改修された姿ですので、竣工時の姿を確認してみようと古い建築雑誌を開いてみました。そうしましたら、なかなか個性的な計画時のパースも掲載されていました。計画時の外壁はかなり濃い色に見えますので、ひょっとするとレンガ色だったのかもしれません。横長連続窓のあるビルはこの時代から多く見られるようになりますが、私の想像通りに赤レンガタイルの重々しさと横長窓の軽快さが対比されていたら、見応えのあるビルになっていたと思います。サッシ割も独特で、大きな窓は嵌め殺し、2枚並んだ細い窓は回転して外気を取り込めたようです。そのようなシルバーのアルミサッシも赤いレンガタイルと良い調和を見せたはずです。パース画像を眺めながら、惜しかったなと思いました。
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