18禁建築

18kin/2017

写真の構築物を見て考えを述べなさい

2017.05.16

問   
このマンションは、地域に愛された住宅跡地に建てられました。
マンション入り口横にある構築物は、元の住宅に特徴的だった連続上げ下げ窓と大きく弧を描いた下見板張り壁の意匠を再現しています。
これを見て思いつく事を自由に話し合ってください。


Aさん 「古き良き円山地区の雰囲気を伝えた住宅でしたので、これを見るとあの住宅を思い出しますよね。素敵です。」
Bさん 「解体によって1つの住宅が背負った地域の歴史が途切れてしまわないように、そのデザインを人目に付く場所に残す事は意義ある事です。」
Cさん 「私もそう思います。しかし、この再現の仕方は何ですか?どうせ残すなら、使われていた部材で作らないと伝わるものも伝わらないと思います。」
Dさん 「私は玄関横に唐突に置いてある理由がわかりません。むしろ押しつけがましく感じます。このような事が歴史とか文化を語ることになるのですか?」
Eさん 「もっと自然な表現がいいです。例えば、1階共用ホールの壁面が古材で仕上げられているというのはどうでしょうか?」
Fさん 「なぜ古材を無理に使うのですか?コンクリートの建物に古材を貼るという表層のみの手段に何の意味があるのですか?」
Gさん 「庭にあったという桜の木を残すだけで十分だったのではないですか?」
Hさん 「近くに古い住宅にあった塀がそのまま活用されたマンションがありますよ。元の佇まいを活かした設計に好感が持てました。」
Iさん 「歴史愛好者からは、マンションデベと言えば歴史の破壊者とレッテルをはられますよね。そう言われないように気を使ったんじゃないですか?」
Jさん 「いやいや、むしろこれは歴史に配慮したというコマーシャルです。これが完売御礼に一役買ってますよ。こんな安い作戦にひっかかっちゃあいけません。」
Kさん 「私はそんな深い歴史があったと初めて知りました。やっぱり円山ですね。素敵です。」


あなたは誰の意見に賛同しますか?
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