2017年に札幌市から公表された「要緊急安全確認大規模建築物に係る耐震診断結果総括表」。この表は、不特定多数の者が利用する大規模建築物や避難確保上特に配慮を要するものが利用する大規模建築物に、構造耐力上主要な部分の(震度6強から7程度)に対する安全性をランク別に記したものです。「倒壊・崩壊の危険性が高い」とジャッジされてしまった建物は、いつまでにどうするのかなるべく早く方針を出してねと、ボールを投げられた格好となりました。
公表から現在までの間、危険性が高いとジャッジされた37件のうちのほとんどは、建替や耐震改修の実施、またはその計画を報告しました。
そんな判定リストを別の見方で眺めるならば、私に華奢な建築リストを提供してくれたとも言えるでしょう。私は、その中でも特に美しい1つを記録しました。
ちなみに公表後、解体や建替した主な建物は下記の通りです。
札幌市中央体育館・札幌厚生年金会館・スガイビル・池内ビル・札幌松坂屋ビル・富樫ビルなどです。