18禁建築

18kin/2022

浦河町の大通

2022.01.22

 浦河町の大通沿いに三角屋根で統一された街並みがあり、その特異な雰囲気に驚きました。三角屋根の街並みをつくった意図は一体何だったのでしょうか。

 この大通は、緩く蛇行する幅広道路で電線が地中に埋められているところまでは良いなと思います。しかし、三角屋根の建築デザインを規則で縛った方法に違和感を覚えるのです。町民一体となって三角屋根を建て、無落雪屋根にも三角の飾りをつけて統一を図る徹底ぶりを見るに及び、どうしても賛成しかねるのです。どの建物も清潔を保ち客商売に情熱を持っていることは伝わってくるのですが、その形の必然性の無さ、その連続する三角リズムに感じるテーマパーク風な軽さに目が行ってしまいます。

 こういうやり方が正解だったとは思えません。でもこのまちづくりを企画された方は、もちろんそれを踏まえたうえでも世間にはびこる無計画なまちづくりに我慢がならなかったのでしょう。そう考えれば、美しいまちをつくるためなら時に強制力が必要なのかもしれないとも思えます。

 でも、もっと別の方法があったのではないでしょうか。いや、ひょっとすると雪の少ない浦河町だけに逆に三角屋根の形は必然だったのでしょうか。今夜は、寝られなくなりそうです。
 ところで、浦川税務署だけ三角デザインを守っていないのは一体どういうことなのでしょうか?看板が三角だから合格だとでもいうのでしょうか?お役所建築がまちのルールに従っていないと見えていまうところが面白いです。
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