天井を張らずにその内側の設備を剥き出させ、露出し放しという仕上げがあります。決して中途半端な工事ではなく、未完成の美、もしくはスケルトンの美を狙ったものなのでしょう。スプリンクラーや空調、暖房等の配管がそのまま曝されています。まるで人間のハラワタのようなのです。
そんな肉々しい天井へ無機的なモルタル仕上げの床を対比させれば、それが「時代のいい気分」の完成と相成ります。このような最先端のインテリアが、我等が札幌に於いて初登場したらしいのです。
どんな前衛的なブティックかと思いきや、なんと「ニチイ手稲店」ということです。大衆スーパーが、思い切った事をしたものです。