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映画「Love Letter」の謎

1996.09.21

 岩井俊二監督「Love Letter」の舞台となった小樽の坂邸。ビデオが手に入れば、田上義也さん設計の坂邸内部をじっくり見られるということで、購入しました。狙いに反してストーリーにのめりこんでしまったことは置いておきます。

 さて、映画の中で坂邸と別の家が出てくるシーンがあります。以前どこかで見た部屋だと腕を組みました。

 今日、小樽の「旧寿原邸」へ行って、この住宅だったのだと判明しました。広い邸内を歩き回り応接間に入ったところで解決したのです。決め手は、床のプラスチックタイルのデザイン貼りでした。プラスチックタイルは、戦後に登場した内装仕上材です。それなのに、大正元年竣工の旧寿原邸に使われていたのです。妙だなあと思っていたので、頭の隅っこに引っかかっていたのでした。そして、稲妻デザインと何とも言えぬ色の組み合わせ。中国段通を捲って撮影してしまいました。
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