今日、北1条宮の沢通を走っていたら、通り過ぎた風景がいつもとどこか違うことに気がつきました。バックミラーを覗いてみますと、なんと新山邸が解体されているではありませんか。
Uターンして現地へ向かいます。解体作業員の人数をチェックしてコンビニで缶コーヒーを5つ購入。親方と思われる人に手渡して、見学を申し出ました。
戦時中の昭和17年に建てられたという住宅。設計者は猪俣勝雄という人で田上義也さんの弟子だったそうです。黒い壁と赤い屋根、白い窓枠のコントラストが印象的でした。写真は在りし日の姿なのですが、既に解体工事は進みモダンな建具も2つに折れていました。
基礎の辺りに少し痛みが見えましたが、メンテナンスを重ねてきた様子が伺われました。大事に住み続けることが、素敵な住宅に仕上げるということを教えられるようでした。
田上チックな格子窓が1枚、無事な姿で残っていました。家宝にしよう。