最近、円山にあるお屋敷の大原邸が危ないのではないかという予感がしていました。そうしましたらやはり、大手デベロッパーに買われてしまったという噂が舞い込んできました。その敷地に巨大マンションが2棟も建設されるというのです。そして今日、とうとう解体が始まりました。
この住宅は、小島与一さんにより昭和2年に施工されたと伝えられています。医師で外遊経験の豊富な大原さん自らの設計だそうです。当時、温水暖房設備がブルジョワたちに注目されていて、この住宅も大いに取り入れているそうです。
札幌郊外の円山で田園住宅に住み、自然と親しむ。
なおかつ、設備は最先端ときた。
これ以上の満足感は無いでしょう。
札幌のハイカラ住宅の代表格が解体されてしまうとは残念ですが、その最期を見届けることができて、ひとまず安心しました。