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blog/2006

売物件!?

2006.06.03

 今日、藻岩山麓通りを走っていたら、とんでもないものを見つけました。なんと栗谷川邸が売りに出されているではありませんか。

 ここ数年は無人の様子だったのですが、売りに出されるということは、この家は壊されるということを意味するのでしょうか。


 しっかりと拝見していなかったので、近寄ってみました。


 昭和34年、上遠野徹設計によるグラフィックデザイナー栗谷川健一のアトリエ付き住宅。片流屋根のモダンデザイン。円山動物園へ向いて、高台にせり出すように建っています。その大胆さは、オーナー不在の今も全く輝きを失っておりません。

 売物件と宣伝した看板に電話してみました。
 「何人から引き合いが来てるかね?」と金持ち風を装う。
 「2,3人ほどです。」
 「何坪くらいかね?」
 「約○○○坪です。」
 「なかなかだね。で、いくら?」
 「○○○○万です。」
 「ということは、上物の価値は無いのかね?」
 「・・・・・。」
 私の質問の変化を不動産屋さんは気付いたかもしれません。
 「ところであなた様は?」と言われないうちに「また連絡させてもらう。」と最後まで演じきりました。

 札幌のモダン住宅は、この作品から始まったのではないでしょうか。なんとか残して欲しいです。
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