Blog

blog/2006

北海道銀行本店の秘密

2006.12.08

 先月から始まった旧拓銀(北洋銀行本店)の建替が市民の話題となっています。そんな中、以前から噂になってきた北海道銀行本店の建替も現実味を帯びてきたようです。

 建替されたら店内正面の巨大レリーフはどうなってしまうのでしょうか。北海道の芸術を育て続けてくれた銀行ですので、大事に移設されることと期待しています。

 さて、視線をレリーフから床に移しますと、珍しい床の仕上げに気がつきます。ゴム製のタイルがジグソーパズル状に敷き詰められているのです。竣工の1964年から今まで一度も貼替されていないそうです。驚異的な丈夫さです。ビル竣工時はまだ接着剤の品質が良くなく、床のタイルはよく剥がれをおこしたそうです。ジグソーパズルの形状はお互いを掴み合いこれを予防する目的があったそうなのです。

 実はこのゴムタイル、メーカー営業マンのお話によりますともう日本に2箇所しか残っていないのだそうです。別の1箇所は、重要文化財として保存されている旧日本銀行本店なのだといいます。ということは、北海道銀行本店が実際に使われ続けている貴重な建物なのです。

 怪しまれないよう注意深く床の撮影をした私。ガードマンの視線を感じながらでした。
Top