北海道大学工学部の建築棟が解体されると聞いて、最期の姿を見に訪れました。1956年に完成した校舎といいますから、50歳でお亡くなりになられるということです。
完成当時、様式デザインにあふれた校舎群の中、装飾をそぎ落とされた外観に学生たちは驚いたのではないでしょうか。そして鉄製の窓枠を走る動きの良い窓、バシッと閉まる納まりの良さに感動したに違いありません。そして、プラスチックタイルが貼られた教室と廊下のスベスベ感に勉学の力が湧き起こってきたことでしょう。
今週末から解体がはじまるにあたり、学生たちが校舎にリボンをかけて感謝の気持ちを表したそうです。