西区八軒の住宅街を走っていましたら「!?っ」と思わせる建物があって引き返しました。甲羅のような屋根とせり上がった軒が、ロンシャンの礼拝堂を連想させたのです。設計者は絶対に企んでいましょう。
この建物はスーパーエース八軒店です。興味のある人はどうぞ。当方に責任は、ありません。
ところでこの「せり上がった軒」の事ですが、コル先生がインドの一連の作品で生んだデザインだと思います。注意していますと札幌市内にこの軒のデザインをあちこちで見かける事ができます。一番良いのは、やはり札幌パークホテルの軒です。血を引いた坂倉準三さんの設計ですから、当然かもしれません。
札幌には、巨匠の建築がほとんどありません。しかし弟子たちによって、ライトの血、コルビュジエの血は流れています。では、
ミースの血はどうなっているのか。私はそれを上遠野先生以外の作品で見つけ出さなければならない使命を感じているのです。