ギャラリー創で60’s建築家・展が開催されました。6人の大先生方は揃って還暦付近の御年齢だそうです。アラカンと言わねばならないらしいのです。そんな先生達がデビューした70年代初頭の頃をお話いただく又とない機会でありました。
当時はポストモダニズムが大きな軸となって建築の世界が大きく様変わりしようとしていた頃です。札幌ではこの頃からアトリエ系の設計事務所が生まれ始めてきました。ところで先頃「住宅70年代・狂い咲き」という建築本が出版されました。あの時代が狂っていたというなら、札幌のアトリエ系建築家は、危うい時代にスタートを切ったということなのでしょうか。そうだとすれば、原点に妙な癖を持っているということを意味するのでしょうか。
会場でパネラー同士のこんなやり取りがありました。
圓山先生 「あれは、もう無いんでしょう?」
(ニセコのばあちゃんちは、もう壊したんでしょ?)
倉本先生 「あ~るよっ!!!(怒)」
会場爆笑
圓山先生 「あの時代は何だったんだろうねえ。」
倉本先生 「新しいことが価値あるというか、誰もやっていない事を一番にやるのが勝ちというか・・・。・・・何か、おかしかった時代なのかい?」
会場大爆笑
皆、口には出しません。
大爆笑の意味は、やはりそういう事なのでしょう。