今日、南区北の沢の奥地を散歩してみました。

　沢を下りていきますと、美山荘という建物を見つけました。地域の小さな集会所のようでしたが冬季間は閉鎖しているようでした。これが３面ガラスの木造モダンだったのです。初夏、この開放感は例えようもないでしょう。架構はレーモンド風ですが、トイレすらない単純化された空間は札幌のミースと呼んでも良さそうです。

　このような集会所で冠婚葬祭を行ったらどんなに良いかと思います。教会やホテルでの結婚式には、もう皆飽きていることでしょう。新郎新婦は奥の上座に床座りして一日中飲み明かすのです。会費は３，０００円で普段着、持込歓迎の宴、親族・友人・ご近所さんたちが入り混じって飲むのです。

　真新しい葬祭場で形式的に行われる通夜や告別式に味気無さを感じる人も多いのではないでしょうか。この場所で徹底的に故人を偲んではどうでしょうか。白黒の鯨幕で窓を隠し、施主一族は壁際に正座して弔客をお迎えするのです。通夜後は、とことん飲んで思い出話を語り明かすのです。

　この商売の企画をしてみたいです。