ある建物を見て、それが何年生まれなのか推理してしまう癖があります。
ビル棟と気温棟のボリュームが噛み合っています。このスタイル、60年代後半から70年代前半に多く見られました。プレハブを積み上げたような外観が、その範囲を70年代前半に絞らせます。やはり極め付きは、気温の電工表示です。それは、電化されたオリンピックの得点表示を連想させたでしょうか。それを翌年に控えた札幌市民は、最新技術に酔ったでしょうか。私の推理は1971年竣工となりました。
正解でした。
奇しくも私と同じ誕生年。今月、遂に解体されるらしいのです。建築というものは、人間より寿命が短いようなのです。