Blog

blog/2012

古い電話帳の不思議

2012.01.02

 もしも古い電話帳が手に入れば、これまで捜し求めた住宅の住所が判明するに違いありません。そうすれば、今まで抱え込んだ謎が一挙に解決するでしょう。という訳で、昭和46年の電話帳を入手しました。

 正月の晩、酒を飲みながらあてもなく頁を捲りました。すると、父が勤めていた会社の社員寮の電話番号を見つけました。そこは、両親と産まれたばかりの私が住んでいたところです。もちろん今はその「三兼寮」は無くなっているので、その番号には繋がるはずもありません。

 しかし、恐る恐る電話を掛けてみました。

 呼び出し音が3度鳴って、反応がありました。「はい、山下です。」と電話に出た男は、何故か私の声に似ていました。返事に困り黙っていますと、今度は向こう側から女の声がしてきました。もしかすると、男は28歳の時の父で、女は23歳の時の母かも知れません。

 気が動転して電話を切ったところで、目が覚めました。

 というのが、今年の初夢でありました。
Top