今まで抱えてきた謎についてお伺いできる最後のチャンスになるかも知れないと、ギャラリー創の「船木幹也展」へお邪魔しました。
展示パネルをしげしげと拝見するも「円山のK邸」と「自邸」の写真が見当たりません。ギャラリートークでもこれらの作品に触れられることはありませんでした。
人の過去をほじくり返して何度か失敗したことがあります。しかも、展示されていない建築についてお伺いするのです。思い切って、持参した2物件の古い写真を恐る恐る船木先生に見て頂きました。
果たして
「円山のK邸」は共同設計した札幌初のコンクリート打ちっ放し住宅であり、「御自邸」は2階の床を2階の梁から吊り下げた1階無柱空間の住宅であったと御本人からお伺いすることができました。
今年83歳になられる船木先生ですが、大変お元気そうな様子を拝見し、最後のチャンスと考えたのを改めました。