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越野武先生 キタコブシ賞受賞 記念講演会

2014.04.18

 JIA北海道支部から越野先生へキタコブシ賞が贈呈されるということで、その記念講演会へお邪魔しました。

 私は、越野先生御本人が設計した物件を2つ知っています。建築史家が建物を設計する時、何をよりどころにして行うのか?それをお伺いしたいというのが、今回の目的でありました。

 ところで、私に建築の見方を教えてくれた藤森照信さん。藤森さんは、建築史家で且つ建築家という第1人者でいらっしゃいます。藤森さんの本には、どんな著名建築家であっても、先達や時代からの影響を様々な形で受け、それが建築に現われてしまうものであると面白おかしく書かれています。だから逆に、新しい切り口で建築世界を切り開く者や時流に乗らない者を手放しで賞賛されていらっしゃいます。藤森さんの設計姿勢から、歴史背景やどんな最新技術からも自由になってやろうという強い意志が伝わってくるのは、建築史家ならではの理由だと唸らせられます。

 越野先生は、どうなのでしょうか?いきなりこんな質問を投げかけることもできず、疑問の解決を先送りすることにしました。
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