Blog

blog/2018

時の街 モニュメント

2018.09.29

 平成7年、北広島市大曲に「時の街」と銘打ったニュータウンが分譲されました。

 ニュータウンというものは若い世代に好まれますが、皆一緒に年を取っていき子供たちは成長して家を離れ、結果ゴーストタウンに向かってしまいかねないという危険をはらんでいます。この街の総合プロデュースをされた毛綱毅曠さんは、どのような狙いをもって「時の街」という名前を与えたのでしょうか。やはり、常に新しい世代への新陳代謝が盛んで、はつらつとした街であり続けるように願ったのではないでしょうか。

 さて、その街の真ん中に芝生の丘の一角があり、丘のてっぺんに毛綱さんデザインの「時の街モニュメント」が置いてあります。遊具もない中で、そこで遊んで良いものか、モニュメントとどう向かい合えばよいか、手を合わせれば良いのか、ウーンわからないという雰囲気が漂っています。

 モニュメントは、すこし痛みが見られます。
 恐らく、10年後には壊れだして規制線が張られそうな予感もします。
 そしてこのモニュメントもまた、解体か存続かの議論になるのでしょう。
Top