下手稲通りからエルムトンネルへ向かう途中、札幌競馬場の北端をかすめ通ります。そこには高い塀が立っていて、その奥に70年代風規格住宅のような上半分の姿が見えます。その住宅は数棟ずつ建替えられているようですが、いつも同じデザインが守られているのです。
恐らく調教師の住宅なのでしょうが、あのデザインのまま変更されないのは何故なのでしょうか。その場所を見学できれば、45年前にタイムスリップできそうです。
どの道を通るとあそこへ行けるのだろうとストリートビューで確認してみますと、数か所のゲートで厳重管理された区画であることがわかりました。そして馬房を併設した厩舎だったこともわかりました。
1か所だけ入れそうなところがあり、よし早速行ってみようと実行に移す前、何とは無しに調べてみますと、部外者の入場は厳しく制限されているとの事でした。
「あなたは関係者の方ですか?」
「いや、この家をちょっと見たくて。」
「そんなデタラメは通用しません。」
「本当なんです。この屋根の形が気になりまして。」
「あなたを不正指南者として、当局へ引き渡します。」
危うく、こうなるところででした。