1994年以前の姿「北陸銀行50年史」より
戦後近代建築のコンクリート打ち放しには「うすよごれた感じ」を、カーテンウォ-ルからは「軽薄な感じ」が伝わってきてしまい、なかなか明治の洋風建築のようなありがたさを感じにくいというのはもっともだと思います。しかし、これらの魅力を上手に発信できるようになり広く世の中に浸透すれば、近代建築だって大事に使い続けようとする人がもっと増えるのではないでしょうか。建築玄人には、このたゆまぬ努力が求められると思うのです。そうすれば、建物の保存運動などする必要もなく、新旧織り交ぜた深みある街が自然とつくられるのではないでしょうか。
ちなみにですが、屋上の「鶴の舞」の色も変わっているようです。