竣工時1972年の空気がそのまま残るPS工業 北海道事務所。Hさんのご案内で初めて見学をさせていただきました。
アプローチが舗装道路ではなく、自然道ということからしてワクワク感が募ります。最初に見える工場は、部分的に磯崎新風とも竹山実風とも思われカッコいいです。そこまでは道路から眺めたことがあったのでわかっていたのですが、その奥にこんなに素敵な事務所棟があったとは知りませんでした。
ファンズワース邸やケーススタディハウスのような鉄骨フレームの建物が広大な雑木林の中にあるという点がたまりません。これが都会にあったなら、この魅力は半減するでしょう。
冷えた手で玄関扉を開ければ、心地良い柔らかさの温湿度に包まれホッとしました。
しかし、それ以上に驚くべきはインテリアの雰囲気でした。