北海道新聞 2022年2月17日朝刊より
北海道は、北海道百年記念塔を解体する方針を固めて発表しました。
私は「北海道百年記念塔の未来を考える会」に所属しつつも、積極的に関わらないままこの日を迎えてしまいました。私の希望は、解体せずに必要な修繕をしながら、欲を言えば原設計プランにあった塔ふもとのマッスを実現させ、そこに居続けてほしいというものでした。しかし、同じことを願っている方は少数だろうと、情けなくも傍観状態だったのです。
北海道にとって守るべき建築、言い換えれば税金を使って修繕維持しても納得できる建物とは、北海道庁赤れんが庁舎や札幌時計台、そして豊平館であって、そしてこれだけで充分というのが正直なところなのかもしれません。
北海道150年の歴史に、どんな足跡をつけてきたのか、これからどうつけていくのかと考えさせられる報道でした。