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祝 札幌建築鑑賞会30年

2022.03.05

 札幌建築鑑賞会が1991年に発足して以来30年の節目となり、代表の杉浦さんが札幌市資料館でこれまでの濃密な取組みを発表して下さいました。

 30年間もの長い活動には、ちょっとやそっとではない原動力と集中力が必要でしょう。この先どうなるかもわからない「ゆるい」会と御謙遜されていらっしゃいましたが、杉浦さんをはじめスタッフの方々が、札幌のことが好きでやらずにはいられないという気持ちがよく伝わってきました。

 今まさにこの瞬間も「歴史」になっていくのですから、その中にも札幌建築鑑賞会ならではの視点で面白い切り口を見つけ続けられることと思われ、今後の末永い活動をお祈りいたしました。



 講演後、参加されていた越野武先生と少しお話しできました。
 「いくつかの建築がまた壊されようとしているね。行政側から厳しい財政事情を理由にされれば我々にはなす術はないけれど、唯一それに対抗できるものがあるとすれば、札幌建築鑑賞会のような市民活動だね。」
 研究者である越野先生が市民活動にご理解を示して下さり、その力の可能性を語ってくださったことをありがたくお伺いしました。私も建築愛をひたすら慈しみ丁寧に発信する行為が自然と市民に受け入れられ、より多くの建築を守ることにつながることと信じます。
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