珍建築

chinnazo/2011

驚愕住宅

2011.10.28

札幌市西区発寒

解体

前田建築研究所?
 毎日の外回り営業で札幌市内のほとんどは分かっている、と思い込んでいたのが甘かったのです。今日、西区発寒地区を走っていましたら、住宅街の中に一際背の高い住宅があるのを見つけました。付近の家々に阻まれても尚、三角屋根の頭だけが遠くから見えていたのです。

正面

前景

後ろから

 そばまで行って唖然としました。このとんでもないスケールは何なのでしょうか。隣の2階建住宅は、この家の高さの半分にも満たないのです。この図体で木造なのでしょうか。いや、もしかすると、これで2階建なのでしょうか。正面の分割デザインされた壁面が60年代の香りをさせているのですが、後姿の変形屋根デザインは70年代の空気感にあふれています。トタンの大屋根が途中から4本足のように細くなり、地面にまで伸びています。こんなカニ足風のデザインをたまに見かけることがありますが、この家に採用することによって無難に納まるべき姿に毒が加わったようです。

 まだまだ珍建築は埋もれている、と認識を新たにさせられた発見でありました。
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