寒地住宅第12集 北海道建築指導センター1973年より
しかし、惜しいことに何邸の写真かわかりません。調べまわして、その写真がこの南部邸だと分かった時には、カンディさんの特派員がすでに南部邸へ現地確認に行ったあとでした。そしてその報告によりますと、無人の南部邸に「ロカール」は無かったのだそうです。つまり、10,000円はお預けとなったのでした。
更に月日は流れ、ある日、携帯電話が鳴りました。いつもお世話になっている北海道インテリア研究所の山本桂さんからで「ところで今、南部邸が解体されているのは知っていますか?」と教えてくれたのです。その後の会話は覚えていません。記憶に残っているのは、急ハンドルで車を方向転換させたことです。現地へ到着しますと、かなり解体の進んだ状況になっていました。とりあえずその様子のみを撮影し、引き上げました。