日産ディーゼル北海道販売西支店社屋新築記念リーフレットより
大胆な設計もさておき、この案を承認した日産ディーゼルさんもなかなかの理解者と思います。建築の存在を消そうとする狙いは80年代に入ってから見られるようになりますが、それでも最初はアスティ45ビルのようにミラーガラスで空を映し込んだり、向かいのビルの風景を映しこむことでその存在を消したと思います。ここでは透明ガラスを採用していますので、上遠野先生独特の感性と思います。
現在は透明ガラスにスモークフィルムが貼られていますので、凝視しなければ中を見ることはできません。日暮れに行って見てみれば、事務所内が浮かび上がっているのを確かめられるかも知れません。