建築年表 公共編

1954

北洋相互銀行本店

1954年

札幌市中央区大通西3丁目

現存せず

三菱地所

大林組

北洋相互銀行 貯金箱

竣工時 新しい札幌の建築作品集1947-1954 札幌建築士會 昭和29年より

 北洋銀行は相互銀行時代の1954年に本店を大通西3丁目に建てました。その位置は中通り側で、入口を西3丁目通り側に向けていましたが、北海道拓殖銀行本店や北海道銀行本店のように大通側へ向けたいという願いが募ってきたそうです。地下鉄東西線の計画が決定されるとその構想は本格化され、隣に建っていた松竹ビルと森永ビルを買収、1976年のこと大通側へ拡張するように建替えされました。

 当時の金融系建築は鉄筋コンクリートの柱型をあらわした外観にさせることが多かった中、北洋相互銀行本店は2階より上の壁面をふかして柱型を隠し、ソフトな印象にさせてありました。1976年の新本店ビルも当時風な装飾をまとうことなく旧デザインを踏襲させていましたが、堅実な顧客が多かったという行風が安易な変化を許さなかったのかもしれません。

1階営業室 新しい札幌の建築作品集1947-1954 札幌建築士會 昭和29年より

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