竣工時別冊建築ジャーナル 地域の建築シリーズ/北海道 北海道日建設計の仕事 1997年 企業組合建築ジャーナル発行 より
これぞ札幌に残る数少ないモダニズム建築、札幌独立キリスト教会。
60年代の建築に多く見ることのできる堅牢な両袖の壁が特徴です。この教会の設計者は「神の御翼を表現する翼を広げる形態」を外観デザインに託したのだそうです。そう言われてみれば、この建物の後ろに両手を広げたイエスキリスト様の大きな姿が感じられるようです。
その袖壁や正面にかたどられたコンクリートの目地は、コルビジェ風のあみだくじ模様となっています。その壁をつなぐ庇はギュインとせり上がっていますが、竣工時の写真を見ると荒々しいコンクリート打ち放しになっていたことがわかりました。様々な細部に設計者の好みが表れているようです。