岐阜の紡績会社が札幌につくったというレジャー施設。
　ボウリングブームが去って閉店や撤退の相次いだ中、今も生き残っているサンコーボウル。
　中に入れば、昭和の香りプンプンの空間にうれしくなります。

　昔々、深夜までアルバイトをした帰りにここへ寄り、バイト仲間たちとその日の稼ぎをボウリング代に注入したものです。全く上達しない自分のスコアに苦笑いをしながら、さらにもう１ゲーム続けようとする仲間たちと財布の中とを見比べたことを思い出します。

　今も家族で利用することがありますが、すいている館内を見ながら、会社の好調な業績がなせるわざなのだろうと感心します。この建物も５０年経ったのです。

　そういえばサンコーボウルの隣にこんなビルがありました。1974年竣工という１階にプラスチック製品のショールームがあった三甲札幌ビル。この時代特有の飛び出た窓枠がたまりません。三甲株式会社は、紡績業から大型プラスチック製品製造業に業態転換させていたようです。見事な転身です。