札幌の宅地造成業や不動産業は1960年代から急激に活発になったそうです。先を読む目やリスク管理など難しそうな仕事で、それだけに伝説のごとく消えて行った会社の物語もよく聞くことがあります。また、逆に地主さんが個人事業で手堅く商売している方もいたりして、かなり興味深い業界です。
　
　さてこの宅信總業も時代に乗った会社だったようで、植物園の西側、ミニ大通の入口に当時としては早い時期に立派な自社ビルを建てられました。その後の業歴はわかりませんが、現在は別の会社の持ち物になっているようです。ビルを眺めて、その辿ってきた歴史をしみじみと想像してみることも趣深いことです。