朝まで飲んだ帰りに撮影 2014年
この建物は1973年に北陸銀行の行員クラブとして建てられました。北陸銀行札幌支店(1966年)は日建設計名古屋支店でしたが、このクラブは北海道日建設計によって設計されたそうです。海老茶色のタイル貼りは札幌支店と共通します(本当に同じ材料かどうかは未確認)が、でこぼこの多いデザインが70年代の空気をプンプンかもし出しています。
1階から6階まですべて窓のデザインを変えるというやり方は、何か常識的なものから離れようとする設計者の企てを感じます。当時、このような外観になるべき必然性を気にしてしまう事は、時代遅れのオッサンの発想として切り捨てられたかもしれませんし、ひょっとすると難しい建築哲学に裏打ちされているのかもしれません。
いつからオーナーが変わっていたのか、解体時は宗教法人願海寺 龍雲閣研修道場となっていました。