完成予想図 北海道新聞 2013年12月19日より
主屋の屋根は取り除かれ、塔屋にはピラミッド屋根が復活します。この姿こそ、設計時に実現したかった外観であるに違いありません。積雪問題に対処した結果、主屋は勾配屋根で完成、塔屋は後になってから改修してピラミッドを撤去したようなのです。この辺りのいきさつを知りたいのですが、どなたか研究されているのでしょうか。
ところで、北菓楼の「楼」という漢字は、高い建物や遊女屋にも使われます。再生の設計の狙いが、こっちの方向に進まなくて良かったと胸を撫で下ろします。解釈を誤ると、塔屋の上に時計塔を付けるとか雪ダルマを乗せるとか、はたまた寺社風の屋根を被せるとかになったかもしれません。
再生の設計担当者と北菓楼さんは、オリジナルの姿に敬意を払う良心の持ち主だったようです。
しかし、まだ安心はできません。
計画通りに完成するまでは。
後日談
この記事をアップした時、まだ安藤忠雄さんの名前は出ていませんでした。