札幌冬季オリンピック開催直前、1972年1月竣工という円山緑マンション。
もう少しで50歳、というところで解体が始まりました。レトロな表情で環状通に面するという好立地にも関わらず、現代風のリノベーション活用はされなかったようでした。
このマンションの外壁に貼られていた緑色のタイル。その色を採用して、緑と名付けたオーナーさんの心意気を感じます。
1964年に札幌パークホテルが青いタイルで完成した後、青いタイルを住宅の腰壁に貼るのが流行したといいます。市内の住宅が青いタイルだらけになったひととき、このマンションのオーナーさんは緑のタイルで一石を投じようと企んだのでしょう。