囲って本格的な解体工事準備 2019年
田上教信者の中でも、マニア度の高かったシャルフェーフ商会。保税倉庫と事務所、そして経営者の住宅を兼ねた建物でした。ロシア人のシャルフェーフさんが、農業用機械の輸出入の商売をされていたそうです。1967年にソビエト領事館が札幌にできたことと、この建物の建設に何らかの関係がありそうです。でも、どのようないきさつで田上先生が設計を受けられたのか、詳しいことはわかりません。
保税倉庫の役割があるので鉄筋コンクリート造だったと思われますが、この外観デザインはシャルフェーフさんのリクエストだったのでしょうか?シベリヤのオムスク生まれのシャルフェーフさん、陸屋根と大きなバルコニーのデザインが懐かしき故郷を彷彿させた・・・という訳では無かったようです。敷地に必要な部屋数を組み合わせた結果、このようなボリュームになってしまい、頭を抱えることになった田上先生。師ライト先生のトーマス・ゲイル夫人邸のデザインを拝借して解決した、と思われるのです。