今年の3月、支笏湖ユースホステルを鶴雅観光開発が買収したとの新聞報道がありました。改修か改築で新たな施設へ再生させるという計画内容でしたが、ひょっとすると最後の姿になるかもしれないと撮影しに行きました。
格安の宿に泊まりながら日本国中を訪ね、宿で出会う旅行者同士の一期一会を味わう。私の学生時代、このような価値観はかろうじてまだ残っていて、私も数度体験しました。貧乏旅行特有の長い移動時間、徒歩で眺める土地の風景に忘れられない記憶が残りました。
節約旅行なんて披露映えしないから、時代にそぐわなくなったと思われてしまうのでしょう。不自由や遠回りの中にこそ、見出す自由や潤いがあるというのに。まあ、こんな風にボヤいても仕方がないでしょう。