東面
道庁西18丁目別館の解体工事が完了しました。
この建物は、元々ここにあった札幌西高が1960年に火災にあったのち、1963年に道庁地方職員共済組合の宿泊施設が建設され、1988年に道が取得してからは道庁別館として使われてきたとされています。財政の厳しかった北海道が2006年に遊休資産売却促進方針に従って入居部局の移転をすすめ2016年をもって閉鎖し、今回の売却に至ったそうです。
売却予測金額の倍以上で落札をうけた北海道は、売却を急がなくて正解だったといえるでしょう。
さて、この建物のスタイルをもう一度眺めてみます。
低層部と高層部に分かれた形は当時のお役所建築によく見るもので、来館者対応の低層部と職員のための高層部を機能的に分けた結果ではないでしょうか。宿泊施設に見えないのは、低層部を後から拡張増築したからなのかもしれません。
後日談
開業当時のリーフレットを確認しましたところ、竣工時より低層棟が存在していたのを確認することができました。どうやら1階庭に面したところは食堂や結婚披露宴ができる広間だったようです。