札幌中心部で大型建設工事を行うには、既存のビルを解体して広い土地を確保しなければなりません。解体工事だって建設と同等に時間がかかりますし解体業者も限られますので、何年も前から周到に段取りをしなければなりません。今、建築工事と解体工事はセットなのであって、建築工事だけでなく解体工事もダブル受注することで将来の利益を確実に確保していけるのでしょう。今後ますます建築工事件数が少なくなるでしょうから、大所帯のゼネコン組織を末永く生き長らえさせていくためには、この段取りがキーポイントになるのだろうと想像できます。
この受注調整作業が上手にできるかどうか、組織の舵取り役の苦労は大変なものに違いありません。