失われた建築

lost/2017

札幌市営 幌北団地(通称 樺太団地)

2017年
解体

2017.07.10

札幌市北区北26条西3丁目

2017年 22棟解体(2017年時点で1棟のみ現存)

1961〜1972年

解体中の1号棟・2号棟

 戦後、樺太からの引揚者のため、この辺りに簡易な木造の引揚者専用住宅が多数建てられたそうです。それがどんな建物群だったのかわかりませんが、1961年から鉄筋コンクリート3階建の第2種市営住宅「幌北団地」に建て替えられて多くの人が移り住んだと言われています。

正面より最後の姿

 23棟あった団地は10年ほど前から取り壊しが始まり、残り3棟となっていました。樽川通に面していた1号棟・2号棟は北26条中心街と呼ばれ、1階に個人商店の連なる下駄履きスタイルをとっていました。札幌市主導で商売を奨励したのでしょうか、または商売をしたい引揚者のために機会を設けてくれたのでしょうか。このたびこの2棟も取り壊しが完了し、残すは1棟となりました。

現在も残る最後の15号棟(1965年竣工)

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