失われた建築

lost/2020

北海道厚生年金会館

2020年
解体

2020.12.31

札幌市中央区北1条西12丁目

2020年 解体

1971年

三菱地所

鹿島建設
 札幌冬季オリンピックIOC総会会場として活用するために建てられたという国内3番目の厚生年金会館。設計者によると「北国の気候・風土、札幌市の雰囲気、それらとの適応、対称」に意を置き、「近代建築が陥り勝ちな冷たさをできる限り避けた」とのことでした。しかし、建物の平面やあちこちに登場する六角形のモチーフがどんな意味を持っているのか具体的な説明はありませんでした。杓子定規な四角形を避け、ハニカム六角形で暖かみを想起させる意図だったのか、雪の結晶にも通じる形を北国らしさと結びつけるためだったのか、それとも以前から六角形に捕われた設計者だったのか調査しなければなりません。

参考 札幌時空逍遥2018年10月8日のブログ

竣工時の前庭にはホールまで続く六角形モチーフのタイル割りがされていました北海道厚生年金会館 開業案内パンフレット より

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