私にとっての「大通西1丁目」付近とは、札幌ミッドセンチュリー建築の聖地であります。
1956年 北海道電力本社
1957年 札幌テレビ塔
1958年 札幌市民会館
1959年 NHK札幌放送会館
これらが一気に立ち上がった時の札幌市民の心の中は、一体どんな感じだったでしょうか。見慣れない新建築が生まれるのを見て、街が出来るという興奮や歓迎と大きな変化に対する恐怖や拒否が混ざっていたかもしれません。それから60余年、札幌戦後モダニズム建築の先陣達もその役目を終えようとしています。
2007年 札幌市民会館 解体
2021年 NHK札幌放送会館 解体
202?年 北海道電力本社 解体決定
最後に残るは、札幌テレビ塔です。
さあ、どこまで長生きできるか、文化財として認定なるか、解体の運命が訪れた時に保存運動が展開されるか、建築の実体を残すことなんて無価値なことだという時代になっているか、目撃してみたいと思います。
参考
「建築年表 公共編 NHK札幌放送会館」