上記地図のオレンジ色に彩色した道路は、他の道路と比べてちょっと斜めに振られています。この道路に沿って、古い下見板張りやモルタル塗りの住宅が多く残っていました。これは何かがあるぞと思わせられた疑問への回答は、地図に記した緑色の線にありました。
現在の東橋は、地図に描かれてる通りです。東橋は何度も流失したそうですが、1929(S4)年の流失の後、近代的な堅牢な橋を架けることを前提として、その150m上流にあたる緑色の場所に仮橋を架けたのだそうです。その期間は1930(S5)年~1949(S24)年の19年間でした。ですからその間だけ、この道路は付近のメインストリートになっていたと思われます。かつて仮橋のあったひとときの賑わいの名残が、この住宅群から伝わってくるかのようです。