細く高く切り取った入口と、小さく穿った2つの窓の対比のメリハリが気持ち良いです。厚みある材料だからこそ効いているデザインだと思います。竣工時、左側は宮越屋珈琲で右側はジャンポールゴルチエだったように記憶します。石の窓を外から覗いた奥にアバンギャルドな服が格好良く飾られたゴルチエの店内や半地下にあったケンゾーの綺麗な色の洋服を見て、ヨージヤマモトやコムデギャルソンの終わりを感じたものでした。
高校1年の時、TOKIO KUMAGAIから路線変更しケンゾーのトレンチコートを着こなして登校するクラスメートがいました。しかし、冬になる前から学校に来なくなって、そしてそのままついに現れることはありませんでした。K君、君は一体どこへ行ってしまったのですか?そして今、どうしていますか?