国際観光ホテル整備法に基づいて建てられたこのホテルは、オープン当時は札幌グランドホテルや札幌パークホテルなどと肩を並べる高基準なホテルだったそうです。設立会社は札幌の布施観光で、宮の森の山水閣や円山の
神宮閣、そして余市のモイレ城閣に加えて、この断崖絶壁の上へ祝津観光ホテル天望閣を建て、揺るぎない「閣」シリーズを仕上げたのでした。
布施徳治社長は、このたびの設計に日建設計を指名したようですが、当時はまだ珍しかった回転レストランの設計を安心して任せられることが条件だったのではないでしょうか。
布施観光の倒産やその後の紆余曲折を経て、現在はホテルノイシュロス小樽として営業していますが、レストランは回転をやめ、パノラマビューのスイートルームとして生まれ変わっているそうです。