札幌市電の線路と札幌医大に挟まれた三角地帯にある建物。市電側からの眺めではそんなにビビッと来ないのですが、裏通りの西面はご覧の通りの美しさです。
繊細なコンクリートの造形とスチールサッシのコンビネーションは、私の大好物です。その上、窓枠の飛び出たポツ窓の散らばった様子が加わって表彰状レベルなのです。今は建物全体が塗装されていますが、恐らく竣工当時はコンクリート打放しだったでしょう。塗装が効いているのか当時の品質が良いのか、コンクリートに痛みが見られません。
現在は研究所や衛生学院、女子教員養成所としての役目も果たし、建替や増築を繰り返す札幌医大のための現場事務所として使われているようです。内部に入ってみたいという欲求を抑え込むのは大変苦しく、ギリギリの精神状態であります。